
企業の方々をゲストティーチャーに招いて授業をしてもらう出前授業。
中には、
「小学校の出前授業には、どんなメリットがあるのだろう?」
「どんなテーマが小学校の出前授業では人気があるのだろう?」
と疑問に思う先生方もいるのではないでしょうか?
企業が小学校に出向いて授業をするだけでも子どもたちはワクワクし、学習意欲が高まります。
そんな小学校での出前授業のメリットを、人気テーマの紹介とともに本記事では解説していきます。
出前授業のメリットを理解し、学校や子どもたちの実態に合ったテーマの出前授業を選択しましょう。
出前授業とは
出前授業とは、「企業やその他の団体等がゲストティーチャーとして学校などの教育機関に出向き、教科書(学校)の枠を越えた専門的な分野を授業すること」です。
学校は、外部から講師を招き、教科書の学習内容の深堀り、または教科書外の学びを子どもたちへ提供することで、学習効果を高めたり、教育目的を達成するために出前授業を利用しています。
出前授業について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
「出前授業とは?今、出前授業が注目されている理由やメリットを解説」
講師を招き、子どもたちが発展的な学習ができるのは出前授業の大きなメリットですが、出前授業には「広く、深い教育効果」があります。
小学校で出前授業を実施するメリット5選
小学校で出前授業を実施するメリットを5つご紹介します。
①児童の学習意欲を高める効果がある
出前授業に対する子どもたちの期待は大きいです。
出前授業を受ける前の子どもたちは、「どんな授業だろう?」「「いつも疑問に思っていることを解決できるかも!」といった「ワクワク」が膨らんでいる状態です。
大人でも特別な講演を聞くとなると、「この機会に貴重な経験をしたい」「特別な思い出になるのではないか?」と期待が高まりますよね。
この「特別感」から膨らんだ児童の「ワクワク」は、学習意欲が高まっている証拠でもあります。
児童の高い学習意欲を活かしてよい学びを届けられるよう、企業の講師も小学校の先生も工夫していきたいところです。
下記の記事では出前授業を成功させるポイントについてまとめていますので、参考にしてください。
「企業が取り組む出前授業のメリットについて解説」
②児童の個性を発見できる授業に出会える
子どもたちの中には学校の授業が合わない児童、つまり「座学」が苦手な子どもがいます。
その一方で、出前授業になると意欲的に学ぶ子どももいます。
先生方の中には、プログラミングの学習になると目を輝かせて学ぶ子どもの姿が浮かぶ方もいるのではないでしょうか。
このように、さまざまな出前授業を取り入れることで、普段の授業では隠れていた児童の個性や得意分野を発見できるチャンスがあります。
つまり、学校の先生は出前授業で児童理解を深められるのです。
出前授業を受けることで、今まで興味を持ってこなかった分野に興味を示すようになったり、意欲的に学習に取り組むようになったり、児童の理解を深められることで、今後の指導に大いに役立ちます。
③豊富な体験活動で学びを広げる
小学校を対象とした出前授業では、学校の授業では得られない体験ができます。
「出前授業の実験がすごかった! ボクも作ってみたい!」
「教室で勉強していたことが、出前授業の体験で理解できた!」
出前授業を通して得た感動や成功の体験は、児童の心に深く刻みこまれます。
そして、この体験は子どもたちの「成長の種」になります。
「出前授業で体験したことをもっと知りたい!」と子どもたちが思ったら、出前授業は大成功です。
④キャリア教育の一環として
出前授業は、「社会の役に立ちたい!」「自分も多くの人に役立つものを作って、社会に貢献したい!」という未来の社会への貢献意識を育むことができます。
未来の社会への貢献意識は、「なりたい人物像」や「作りたい物」など、将来の進路や選択肢について子どもたちが考えるきっかけにもなります。
つまり、出前授業で「キャリア教育」の充実を図ることができるのです。
小学校のキャリア教育では、「人間関係形成能力」「情報活用能力」「将来設計能力」「意思決定能力」の4つの能力の育成が求められています。
「小学校キャリア教育の手引き(2022年3月)」 より
この4つの能力を育成する効果が出前授業にはあります。
ぜひ、キャリア教育の一環として出前授業を活用してみましょう。
⑤地域と学校の連携強化につながる
新学習指導要領 では「社会に開かれた教育課程」が求められ、学校は地域と連携・協働しながらよりよい学校教育の充実を図ろうとしています。
出前授業は地域にある学校と企業・大学をつなぎ、地域と学校とをつなぐ役割を果たします。
学校という枠を越えた学びを地域社会で実現でき、まさしく「社会に開かれた教育課程」を出前授業は体現していることになります。
小学校向けの出前授業 おすすめテーマを紹介!
ここからは小学校の出前授業でおすすめのテーマをご紹介します。
SDGsを取り入れた出前授業
SDGsとは「持続可能な開発目標」という意味があり、2030年までに達成すべき17の目標が掲げられています。
「持続可能な社会の創り手」である子どもたちを育成する目的で、教育課程にSDGsを取り入れる学校が増えてきました。
また、SDGsに積極的に取り組んでいる企業も増えています。
特に学校側は、学校教育だけでSDGsの教育に取り組むには限界がありますので、出前授業を進んで活用しましょう。
情報教育・プログラミング教育をテーマとした出前授業
スマートフォンやタブレット機器を日常的に操作する小学生が増えています。また、GIGAスクール構想により一人一台のタブレット端末が児童に支給されています。
そのため、「情報教育」に関する出前授業は人気のテーマです。
情報機器の危険性やマナーなどを学習する情報リテラシーの育成は、学校教育の課題の一つでもあり、専門家による授業が効果的です。
また、最近は「プログラミング教育」にも注目が集まっています。
学校ではプログラミングの基礎的な内容を学びますが、出前授業では「プログラミングが世の中でどのように使われているか?」「実はプログラミングが使われている身近なもの」を学べます。
食育をテーマとした出前授業
食育と聞くと、「五大栄養素」といった栄養バランスに関する内容を思い浮かべる人が多いかと思います。
しかし、食育は「和食文化」「地産地消」「朝食と共食」「食品ロス」「食物アレルギー」など幅広いテーマがあり、出前授業では実際に作ったり、食べたりして「食」の大切さを学んでいきます。
味や香りといった五感を働かせる体験は、子どもたちの心に深く刻み込まれ、「食」に関する知識や技能を身につけるきっかけにもなります。
小学校向け出前授業の実施スケジュールと手続き
学校の先生方は7つの手順で出前授業の申し込み、実施ができます。
- 出前授業どっとこむで目的の出前授業を検索する
- 目的に合った出前授業を選択し、内容を確認する
- 必要事項を入力して申し込む
- 企業側から連絡を受け、打ち合わせをする
- 打ち合わせをもとに、子どもたちへの指導や準備をする
- 出前授業を実施する
- 出前授業の感想・アンケート等、料金をまとめて企業へ送る
希望する出前授業によっては追加のステップが必要ですが、7ステップを踏んでいけば子どもたちも先生方も安心して出前授業を実施できます。
出前授業どっとこむで出前授業を申し込もう!
いかがでしたか?
小学校で実施する出前授業にはたくさんのメリットがあります。
ぜひ子どもたちの実態や学校の実態に合った出前授業を探し、よりよい教育を実現していただきたいと思います。
出前授業の検索・申し込みは「出前授業どっとこむ」を活用すると便利です。
校種別・テーマ別など、条件を細かく設定して出前授業を検索できます。