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出前授業について

企業が取り組む出前授業のメリットについて解説

「出前授業(出前講座)の担当になった。けれども、出前授業って意味があるの?」
「出前授業は企業にメリットはあるのかな?」

出前授業を任されたものの、出前授業に意義を見いだせず、モチベーションがあがらない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
出前授業の取り組みは、 営業成績に直結しないかもしれません。
しかし、出前授業は企業にとってのメリットがたくさんあります。
長期的な視点において出前授業は意義のある取り組みであり、社会的に見ても企業にプラスの効果をもたらします。
今回の記事では、企業側から考える出前授業の意義とメリットを解説します。
また、「出前授業が社会貢献につながっている具体的な事例を知りたい!」という方にも、いくつかの成功事例をご紹介します。

企業が教育機関で出前授業(出前講座)をする意義

出前授業とは?

出前授業とは、「企業や団体が学校などの教育機関に出向き、教科書(学校)の枠を越えた専門的な分野を授業すること 」です。
詳しくは下記の記事をご覧ください。
出前授業とは?今、出前授業が注目されている理由やメリットを解説

出前授業は企業の社会貢献活動 として有意義であると評価されています。

地域社会への貢献や社会的使命の達成

企業には、「よりよいモノを作ること」「人々の生活をよりよくすること」「利益を追求すること」などさまざまな経営目標があります。
出前授業はこれらの目標に対してすぐには影響しないかもしれません。

しかし、教育機関で子どもたちを相手にした出前授業は、地域社会の発展に大きく貢献しています。
後述する出前授業のメリットにも関係しますが、 子どもたちに夢を与えたり、地域の人材を育成したりなど、長期的な目で見れば 地域社会の発展に貢献しています。
このような企業による社会貢献が、よい地域・よい社会を形成していきます。

学校の教育内容の充実や幅広いカリキュラムに貢献

出前授業は学校の教育活動にも貢献しています。
特に最近は、多種多様なテーマが教育のカリキュラムに組み込まれ に組み込まれ、出前授業の教育効果が期待されています。

例えば、「SDGs 」「プログラミング教育」「食育」「金融教育」「キャリア教育」といったテーマは教育機関の注目度が高いです。
また、「STEAMS教育」「キャリア教育」を目的とした授業への関心度も高くなっています。

企業や団体が行う出前授業はより発展的・専門的な内容です。
その分野のプロフェッショナルから学べるため、子どもたちは高いモチベーションで出前授業を受講します。
出前授業の教育効果は企業の方々が思っている以上に大きいのです。
教育には「未来への投資」という側面があります。
少子化が深刻化していることからも、企業が教育に携わり、子どもたちが学ぶことに興味・関心を持てるよう協力していくことは、子どもたちがこれから生きていく世の中が豊かであるように、大人としての義務ともいえるかもしれません。
出前授業を通して直接子どもたちに学びを届けていくことは、「子どもたちの将来」「未来の社会」「人材育成」に投資をしていると言えます。

出前授業参加企業の主な事例

SDGsに取り組む企業による出前授業

金融業界の企業による出前授業では、お金・投資と社会の成り立ちについて学ぶ中で、SDGsと投資の関係についても学べます。
また、社会問題の解決やSDGsの目標達成にはお金・投資が重要であり、お金やSDGsに対する視野を広げる出前授業を実施しています。

環境教育を重視する企業の出前授業

環境プラ材料を開発している企業では、温室効果ガスやカーボンニュートラルの説明や海ごみ・環境問題の課題解決ができるプラスチック、生分解性プラスチックについて学ぶ出前授業を実施しています。

地域貢献や社会貢献を目指す企業の出前授業

日本の文化を広める活動に取り組んでいる企業では、保育園・幼稚園の子どもたちに、お祭りの楽しさを体感してもらう出前授業を実施しています。全国のお祭りの様子を学べる授業は、日本の文化や歴史についての理解を深め、保育園や幼稚園、地元でのお祭りをさらに楽しむきっかけを作ります。

企業が出前授業(出前講座)をするメリット

長期的な視点に基づく社会貢献活動

出前授業が社会貢献活動の一つであることはすでに述べましたが、この社会貢献活動から得られる恩恵は幅広いです。

①SDGs普及促進に貢献する取り組み

昨今、SDGsの目標を掲げる企業が増えています。
「社内規模」ではなく、「地球規模」での社会貢献が重要視され、「持続可能な社会」の実現のために、企業は社会課題と向き合いさまざまな取り組みを行っています。
企業はSDGsに取り組むことで、新たな市場や事業機会を見出し、顧客・取引先・投資家・地域社会など、さまざまなステークホルダーと良好な関係を構築できる可能性が高まります。
また、SDGsに積極的に取り組む企業は、社会的責任を果たす企業として認識され、ブランドイメージの向上につながります。

教育機関でも、子どもたちがSDGsについて学び、身近なところから課題に取り組んでいく姿勢を育む教育が必要とされています。
子どもたちは出前授業を通し、企業が考える社会課題を知り、それに対してどのような取り組みをしているのかを学ぶことで、日常生活で何をしていくべきかを考えることができるようになります。

②出前授業で人材育成

出前授業の講師に選ばれた社員は、自社の商品・サービスの価値を再認識したり、新たな一面を知ることもできます。
また、その価値を子どもたちに伝えることで、自社の商品やサービスに誇りを持つことができ、仕事に対する意欲や社会貢献に対する意識が高まります。

また、出前授業を通して、その分野に興味を持つ子どもたちが増えれば、業界の次世代育成に貢献することもできます。

③企業のブランディング

出前授業は社会貢献、人材育成に寄与するメリットがあり、企業の信頼感を高めイメージアップすることでにつながるのです。
また、出前授業を通して「企業」「商品・サービス」の価値が社会に広く 知れ渡っていきます。
出前授業で「学校から家庭へ」「家庭から地域へ」 と企業の価値が広まり、地域の皆に応援され、愛される企業のブランディングも計画できます。

顧客の拡大とサービスの向上

企業は広告費に予算をかけて 顧客の拡大を図っていきます。
CSRの一環として出前授業を活用することで、子どもたちから口コミが広がり、顧客の拡大と結果として広報活動にもつながります。
また、出前授業で自社の「商品・サービス」に対する意見を、直接子どもたちから聞けるのも出前授業のメリットです。
「何を基準に商品・サービスを選択するか?」「新商品開発に向けてどんな発想(アイディア)があるか?」など、自社に対するリアルな反応を聞ける貴重な機会です。
出前授業で商品やサービス向上のヒントをつかみ、商品・サービスの価値を高めてみましょう。
ただ、営業目的と捉えられると抵抗を感じられる場合もあるため、うまく授業内容に組み込んだり、事後アンケートを活用したりと工夫をしましょう。

子どもたちに未来の希望を与える

「出前授業で出会った〇〇に感動」
「出前授業がきっかけで△△に興味をもった」
「▢▢で働きたいと思った」
出前授業を受けた子どもたちの感想には、上記のようなことが書かれていることが多いです。
子どもたちにとって、家庭や学校の枠を超えた大人との触れ合いは、コミュニケーションの幅を広げ、また、社会のために働く意識が芽生え、自らの将来に期待し夢を描くきっかけにもなることがあります。

出前授業の体験が、子どもたちの興味や関心を引き出し、将来に影響を与える経験になるだけではなく 「自分たちが住んでいる地域(国)にこんな企業があるんだ!」という日本企業への誇りや期待を抱くことにもつながります。
出前授業は子どもたちの人生に大きく貢献しています。

まとめ

出前授業は準備に工数がかかり費用対効果が見合わないこと場合や、すぐに効果が表れる活動ではないため、短期的に見るとメリットを感じにくいかもしれません。
しかし、本記事で解説してきたように、長期的な視点 に立つと、自社だけでなく、地域経済や地域社会、 そして授業を受ける子どもたちに多大なメリットがあります。
出前授業を通じて、よりよい社会の実現を目指していきましょう。

出前授業どっとこむでは、一から出前授業構築のお手伝いもしております。
テーマや題材が決まっていなくてもまずはご相談ください。

この記事を書いた人

出前授業どっとこむ編集部

本記事は、教育関係者向けに最新情報を発信する「出前授業どっとこむ編集部」が制作しました。教育トレンドや実践的な指導方法について、多くの先生方に役立つ情報を提供しています。

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